蟹工船ブームと秋葉事件
451 :名無しさん@全板トナメ参戦中:2008/06/13(金) 16:35:04 ID:lp/zPgqC0
何が悲しいって、今まで派遣の待遇改善を訴えてデモとかしてきた
奴らはいくらかいたのに、それはどこも完全に無視。
加藤が凶行に及んだら、いきなり行政も、マスコミも派遣を受け入れている会社も
騒ぎだした。
ペンより剣(この場合はナイフだが)のほうが強かったんだなと実感したこと。
【アキバ悲劇】派遣社員抱える企業に衝撃…「他人事ではない」「企業に向け様々な形で暴発起きる」スレッドより。
これは2ちゃんねるから取ったのだろうか。全然見ないからわからないがひょんなことからこの文に出会った。
「天漢日乗」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/06/9_3d6c.html
というとこからのコピーですが、
「ancoo]
http://ancooo.tumblr.com/
というブログを見つけて読んでいたら発見したのでコピーのコピーのコピーです。
確かに、これじゃテロは有効じゃないか?と捕らえられてしまう。
アリストテレスは民主主義について「腐りやすく、一度腐るともう元には戻らない」と古代ギリシアにおいて鋭く分析している。
あの事件は衝撃的であり、痛ましく、けして許されるべきではない。
しかしその背景にあったものは注視せねばならない。資本主義という大妖怪の影が見えるからである。要因はそこだけではなく、もちろん個人のせいであることが大きいが、しかしいよいよ大妖怪は露骨に姿を現すようになってきたのだと思わざるを得ない。
今、蟹工船が若者の間でブームであるという。
しかし、単純にこれは格差や雇用問題には関係しないであろう。
80周年での増刷や新しい表紙による呼び込みがあり、ソ連の崩壊や共産主義勢力の衰退によって、蟹工船が「普通の文学」となり、読み手が選別されないという時代ができたのである。
ゲバラのTシャツを着る若者と同じ現象である。
では誰がこのブームを盛り上げているのか?
それは若者ではなく、大人たちではないか。
ニュースでやっている派遣について、格差についての話も、当の我々若者からしたら他人事ではないか。
彼らは格差社会や派遣労働について取り上げてその被害を語っているが、実際はどうなのだろうか。当の若者には、関心もない。
悲惨な状況が続くのは確かである。
しかし、決定的に蟹工船と違うのは、その規模のみならず、根幹となる「団結」すべき相手である。
現在の悲惨な派遣労働者は団結できない。
それは人付き合いが苦手な若者が多いなどという理由ではなく、信頼しあう状態になく、個人個人で生きる社会ができあがっているからである。
その中で、今回の事件は起きた。
派遣の間の団結がなければ労働争議も起きない。
戦おう、交渉しようという気力もない。
マルクスはこのような社会を見てどう思うだろうか。やはりもう一度叫ぶのか・・・
『労働者諸君、団結せよ。諸君は平等である。失うものは何もない。重く諸君を縛り付けているその足かせ以外は!!』