正体不明人物の演説について

 22日昼、正体不明の人物数名が学内に侵入、左翼系演説をしていたとの情報があった。

 この人物、滋賀大學の学生ではなく、中年の男性も含まれるとの事で全学連についてや法政大に行って一緒に戦おうとの演説をしていた。

 法政側は知らないとのことだったが一体どういう組織なのか。
 中カクハ内部において先日関西派による分派行動があったとのニュースもあり、その関係でうちの大学で支持を得ようとしたのかもしれないが完全に失敗に終わった。

 本学はテスト期間に入り、キャンパスには普段以上の学生でにぎわっていた。
 学生は将来のために勉学に励んでいたところ、部外者による大音量の「妨害」である。

 かなり評判が悪く、最終的には大学関係者に追い出されていたようだが、これはけして「弾圧」ではない。
 すべての大学において学生が攻撃的戦法を取る必要はなく、その大学の内部事情を知らない人間がそこに介入することは望ましくない。
 
 学内で革命を訴える演説などはじめてのことであったが、うちの学生にとってはくだらないお遊びとしか映らないようだ。



 私としてはけして「大学に尻尾を振る軟弱者」と他大学の諸君にレッテルを貼られるのをよしとしないが、演説よりももっと学んで海外にも出、現実を知らなければ訴えるものも人を感動させることもできないと自覚している。
 おそらく今回外部から来た人物よりもうちの学生のほうが世界情勢も国際経済についても詳しい。学歴としてちょっと寂しい滋賀大だが、少人数教育の利点を生かし、すばらしい人材はたくさんいるのである。
 演説する前に何人か捕まえて議論してみたらよかったのにと思う。





文・れにん